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どこ吹く風


 ■こんな心境にはなかなかなれない。

特に目まぐるしく変わる時代の流れにも影響されずに

我が道を行くにはよほどの根性と自信が要る。

下手をすると周囲からは変人とか

頑固者扱いされたりもする。

それでも『何処吹く風』と聞き流せる人はやっぱり凄い。

自分らしくマイペースなどという生易しいものでなく

もっと凄まじい反骨精神のようなものを秘めながら

八方破れの感性と純粋無垢な精神で世を渡り切る。

誰もが内心そう望んでいるのかもしれないが

これはかなり難しいことで

人生の達人にはそう簡単にはなれないものだ。

作品という自分をにさらけ出して

その人生観までも問うのが私にとって個展という場なのである。

個性(小)

【35回出品作/個性】







【2017/11/21 23:59】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
どうしてこんな北の果てまで


■極寒であるのは当然として

交通や宿泊等も不便で

とても余所者が絵など描ける状況ではない。

筆先がシャリシャリと凍り、画面も氷の結晶状になる。

なのに私は敢えてそんな時期を選んで出掛ける。

外気の寒さで体力を消耗させながらも

私は『これが絵描きの仕事なんだ』と呟く。

北の海 (小)


今日個展の初日が開いた。

会場の壁に並んだこの作品を眺めながら

もし季節が違えばこの高台からも

雄大な蝦夷富士も見えたかもしれない。



いや、観えなかったからこそ

この絵が描けたとのだと痩せ我慢をする。

絵描きなんてそんなものだと思う。


【北の海/北海道利尻島/210㎜×285㎜】







【2017/11/16 23:00】 最近の絵 | トラックバック(-) | コメント(0) |
個展の神様
 

■演劇人は舞台の板の上には演劇の神様が居ると言う。

同様に我々が開く個展の板の上にも

芸術の神様がいると私は思っている。

壁に並べた作品たちが

鑑賞者によって会期中にひとり歩きを始める。

思わぬ発見も有れば落胆もある。

過去と未来を示してくれたりもしてくれる。

幕を開ければ何が起きるか判らないのが個展である。

ある年の個展では同じギャラリーの広さが狭く見えたり

特に展示作品が大きかった訳でもないのにそれとは逆の年もあった。

満員御礼のときや閑古鳥が鳴いたりで様々だが

それらは描いた作品とは直接何の関係もない。

同じ条件で同じように取り組んだ結果

目には見えない何がその度に働いているように思えるのだ。

経験などとは言えるほどではないが

作品さえ有れば他は適当に何とか成り立つという考えは

通用しないことも分った。

想定外の諸々の出来事を今後に反映させられるかが

描くこと以上に大事であることも実感で学んだ。

むしろそれこそが今ある私の財産にもなっている。

だからこそ個展の神様をなめてはいけないと思う。

IMG_2522 (2)

作品は筆を置いて終わりではない。

台詞を覚え、衣装を着けて役に成り切り

舞台に上がった瞬間から新たなドラマが始まる。

明日16日からその神様を迎えようとしている。





【2017/11/15 23:00】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
例年同じUPですが



■これも一種の私なりの気合の入れ方なのです。

焦る必要はない、しかし限りある年・・・

変えてはならないこともあれば

変えなければならないこともある。

10年前に一度舵を切りたいと思いながら

紆余曲折を経てようやく新たな布陣で一歩踏み出します。





今回は過去(近作)を含め、約30数点を展示する予定です。

会期:11月16日(木)~11月21日(火)

会場:芝田町画廊

委細はこちらの↓画像をクリックしてご覧ください

web案内状

皆さんのご来観を心よりお待ちしております。

私は全日在廊していますので

お初の方はどうぞ「コンドル?」とお声をお掛けください_(._.)_





【2017/11/01 12:00】 未分類 | トラックバック(-) | コメント(0) |
恩に応える


■ある絵描きさんの話。

その生涯で描いた作品は数えきれない。

画壇では無名だったが、あるきっかけから

その存在が認められ(旧)市立博物館で永久保存が決まった。

しかし作品の個々の詳細が殆ど解らないために

その描かれた場所が何処で、何年の制作なのかを

同館学芸員が5年の月日を掛けて綿密に裏付調査を行ったという。

戦後間もない頃から大阪の街を描き続けた数々の作品は

貴重な大阪の文化遺産として

現在の大阪歴史市立博物館に100点余の作品が収められたのは

画家が亡くなった10年後のことだった。


前田亮一

私が35年間公私共にお世話になった

元上本町ギャラリーのオーナーである。

こんな私に『ウチで水彩画の教室を持ちませんか』と勧めてくれた。

亡くなる直前まで病院の窓から見える風景を描く人だった。

無名故にその存在は殆ど世に知られず、

既にギャラリーも時代の流れで今は廃業となったが

せめてそれを知る者だけでも名を留めたいとの思いから

ここに紹介することにした。

唯一関連として同博物館の常設案内がここにある。

市立博物館

同館内の展示の前田氏の作品↓
ttps://twitter.com/naniwarekihaku/status/729481371819880449


人も花も種を撒かなければ育たない。

なにかしらの種が有って実が出来るのである。

受けた恩はけして忘れてはならない。

人と人との縁がやがて歳月が経っと

感謝の念に変えられるように頑張らねばならない。

何故なら恩は感謝の異名だからである。

この前田氏との出会いがもし無ければ

今年の個展へと繋げることも出来なかったかもしれない。

思いを背負ってそれに応え続けること

それも絵描きの人生である。




【2017/10/18 22:30】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
絵描きの呟き


■自分ひとりだけで絵を描いているのなら

これほど楽しいことはないだろう。

迷うことも、悩むことも

責任や義務も無く、もっと自由に気楽かもしれない。

爆発的なパワーがあるわけでもなく

ただ好きなだけで押し通せる程甘い世界ではない。

それを踏み越えてしまったことに今更悔はないが

毎年こうして個展が刻々と近づいてくると

焦る思いからつい色々な考えが頭を過る。

波

私は無所属で微々たる画歴で他には何もないまま

40年の人生の大半を費やした。

平坦な道程ではなかったが他に選択肢がない以上は

迷いながらも突き進むしかなかった。

しかし、よくよく考えるとそれは作家の宿命のようなもので

もしそれを避けたいのであれば他の道を選ぶしかない。

子供の頃からやりたかった事を

そのまま生業にするのは容易ではないが

進まなければ自分の人生も無かった。

格好よくスマートで余裕の気持ちが持ってないのは、

やっぱり私はこの世界には向いてないのか?

ブログでこんなことを呟いている間に、気が付けば全てが終わっている。

不安やら自信やら。うぬぼれやら謙遜やら

支離滅裂の孤独な格闘技はまだまだ続く。

35回個展まで

あと30日




【2017/10/05 16:25】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
花の顔(はなのかんばせ)

 
■雨の降る中を傘をさして歩く・・・

そんな場面の絵をこの時季にはよく見掛ける。

雨降りの情景は(特に水彩画では靄った路面の)映り込み等が美しい。

それを軒下で雨を避けながらでも描きたくなるものだ。

しかし、雨の中を如何にも同じ道を歩いている様な目線が気になる。

恐らく写真を見ての仕事だとは思うが

写真をただ移すだけで?と素朴な疑問が湧くのである。

私の知るある絵描きさんは

夜の大阪通天閣の近くにある有名なフグ提灯を

それも雨の降る中で濡れながら黙々と描いていたとか。

それを偶然その作家が目撃をして

その姿そのものが、既に一幅の絵の様に感動したと語っていた。

時代背景も当然今とは違うので

絵描きの気質が変わるのも仕方が無いことだが。。。




雨2
また別の作家は

海外取材と称して数千枚の写真を撮り

それを元に作品作りをするという。

フイルム時代と違ってdigitalならそれも充分可能なので

天候にも左右されず、瞬時に捉えるカメラであれば

雨の降る中でもシャッターは押せる。

私は昔には無かった今風の道具類をフルに活用して

作品作りに生かそうとする事を悪いことではなく

むしろ大いに活用すべきだと思っている。

だがしかし、その結果絵描きたる本質が後退するようでは

本末転倒になってしまう。

安易な方向へとに流れようとする誘惑に負けないことが大事で

正にそれこそが「我々が終生闘い続けなければならない」相手なのである。

その結果の勝ち負けも、自分自身が一番よく判るはずなのだ。


『花の顔(かんばせ)』という言葉がある。

今では死語のようになってしまったが

ここでいう顔は単に姿形のことではなく

本来そのものが持つ特性を讃嘆する意味で使われていた。

近頃は顔を『かんばせ』と読むことも、その意味さえも失われたが

花はひとつの譬えに過ぎず

それは別に学生でも主婦でも会社員でもよいのだ。

今ある自分顔に誇りや自信が持てないでようでは

本物として精一杯にこの世界を渡っては行けない。

古臭い時代に合わない理想論だとしても

私はときどき自分自身にも問いかけるのである。

『花の顔はいま如何に?』と。





【2017/09/19 08:55】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
後ろ側
 

■自分の背中は直接には見ることが出来ない。

人の背を見て学ぶともよく言う。

名優は背中で台詞を語るとも。

何れにしても後ろ姿というのは大事なのだろうと思う。

33763_m.jpg


背中を背景と置き換えると

絵も確かに背景次第で決まってしまうことがよくある。

私の様な凡人はつい目に見えるものばかりに気を取られてしまうが

しかし、達人ともなると背景もちゃんと有るように描いている。

『有るように』とは描いてなくても存在することだ。

それを今風に言えば空気感という表現になるのだろが

自分でも想像力を働かせながら、それを表現することは難しい。

具体的には描かなくても何かが有ってこちらに語りかけてくる・・・

本当の画力とはそんな部分を指すのではないだろうか。

表に見える(描かれている)色や形はほんの一部分に過ぎず

その背後には無限に広がる世界があるはずで

それを観る者に誘えることを表現力と言う。

足元さえ見えず、何も解らないままの頃には戻れない。





【2017/09/10 23:00】 コンドル流水彩画考 | トラックバック(-) | コメント(0) |
プロとアマ
 

■絵を描く人は今も昔も多い。

それはそれでよいことだとは思うが、

プロの画家と趣味の愛好家とどこで線引きするかは難しい。

近頃は個展を開くことも昔ほど大変ではなくなり

作品に何がしかの値段を付けて販売るのも自由である。

また、自前の教室を開いて月謝を取るのも、

講師に招かれたりするのもまた然りで、

特別な資格や許可を必要とはしない。

『今日から絵描きだ!』と宣言するのも簡単である。

しかし、プロ(専門家)となれば、一事が万事厳しい世界で、

気まぐれも妥協も、或いは日常の生活に於いても

その自覚が求められ、片手間程度の軽い意識では到底務まらない。

そこには好きなことを同じ様にやっていても天地雲泥の違いがある。


反対にあれほどの実力と意識を持ちながら

何故アマチュアなのかと不思議に思う人も居る。

目立たずひっそりと純粋に描き続けられる人も凄いのである。

所詮は他人がとやかく言うべきことではないく

それがご本人のスタンスなのだ。

27-DSC04872.jpg


絵は鉛筆さえ持てると3歳児でも描ける。

しかし、それが作品となれば容易ではない。

誰かに習うことは可能でも、教えるととなると簡単ではない。

たとえ趣味の延長でプロになったとしても、

最終的に問われるのはその人の自覚である。

曖昧なこの世界で自分の立場はどうであれ、

『プロとアマとの違いはこれだ』という何かを

自分なりに持つべきではないかと思う。

もしそれすらなければ『あなたは一体何者ですか?』となる。

嫌でも抜き差しならないものが付いて回っても

一貫して揺ぎ無いもの持たねばならないのは

他のどんな分野も同じではないだろうか。

専門家であろうと、二足の草鞋を履こうと趣味に撤しようと

表現者とすればそれぞれに一切の垣根などは無い。

あるのは『純粋に撤するという精神』だけである。




【2017/09/04 23:59】 コンドル流水彩画考 | トラックバック(-) | コメント(0) |
独り言
 

■世の中には上手すぎる人が沢山いる。

凄すぎてとても人知の技とは思えな人もいる。

それは自分と比べると当然のことだ。

良い作品とは・・・

上手いとか、下手とかを突き抜けた部分にあると思う。

もし自信を持ってそう思えたら、少しは良い作品が描けるかもしれない。

それを決めるのは他人ではなく自分なのである。

IMG_2126.jpg

時には自信をなくして落ちそうになっても

落ちさえしなければ向こうに渡れる。

自信満々の様にみえる人でも内心はきっと同じで

ただそれを人前では口に出さないだけなのだ。



【2017/09/03 23:59】 コンドル流水彩画考 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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Author:コンドル
透明水彩画のブログです。
絵を描くことは感動を見つけ出すこと。その時々に出会った想いを備志録的に綴ります。




■変なHNですがネットを飛び回るには便利な南米の鳥です(笑) 観掛けはこんな姿でも、いたって小心者です。 気まぐれな更新になりますが、どうぞよろしくお願いします。

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