次のページ
一人旅

例年の寒い時期の取材


■よくそんな氷点下の中で絵が描けるなあと言われますが、
晴れていてマイナス2~3度程度ならその場に止まって充分描けます。
但し吹雪の中では前の景色が見えないばかりか
寒さで命に拘るので無理です(爆)
雪が多い地域は比較的暖かく、雪が無くて氷が目立つような土地は
冷凍庫状態で、絵の具も氷ります。
寒さも半端なく厳しく流石にじっとしてはいられません。
ちなこにトイレに行きたくなったらどうするのか?
汗をかかないために水分もそれほど取らないので、
一日中殆どトイレには行きません。
極寒になると体温を奪わないように、身体が勝手にコントロールするみたいで
人間の身体は上手く出来ています。

それより旅行中で一番大事なことは
その日に泊まる宿を確保することです。
私は予定も立てず宿の予約もせずに行き当たりばったりなので、
こればかりは何としても確保しなければそれこそ命に拘ります。
ところが観光地でもない過疎地にはホテルも旅館も無い場合があって、
そんなときは急遽最寄りの主要駅にまで移動しなければならず焦ります。
駅の観光案内所が開いていれば斡旋してもらい、
閉まってしまえば自分で軒並みに空いてる宿を直接
探すしかなくなります(一人旅は嫌われます)
温泉付きで豪華な食事をしながらの気楽な旅なら良いのですが、
貧乏絵描きの旅行となるとそんな贅沢も出来ず、
安いところを探すのも大変です。

全てが無謀な旅ですが楽をして絵など描ける訳がなく、
過酷な環境に身を置いてギリギリの条件の中で対象を必死に探す。
絵描きとはそんなものだと思っています。
場末の店で食べる温かなラーメンが最高のご馳走で、
コンビニのおにぎりを駅の待合室でほおばりながら
次の目的地を目指す孤独な旅です。

PICT4356北の猫2 

【無人の駅に住み着く猫】

PICT4356北の猫 
一日中誰とも出会わず、辺りは白い世界だけでは時間の感覚も無くなります。
如何に普段が時間に追われているかがよく解かります。
雪の上を歩く猫にでも思わず話しかけてはシャッターを切ってしまうのは、
やっぱりどこかで人恋しいためかも?(笑)


【2016/02/29 11:20】 股旅日誌 | トラックバック(-) | コメント(4) |
旅する思い
 

■新幹線や特急が全国に整備されて、
在来線の急行や鈍行列車が姿を消しつつある。
時は金ナリで、主要都市までの所要時間も短縮され便利にはなったが、
便利故にその分旅の醍醐味が半減するような気がする。
夜行列車に揺られ、朝目が覚めると窓の外は一面銀世界だった。
それは川端康成の小説そのままで、
感動がそのまま絵心へと繋がったものだ。
不便でも乗り継ぎを繰り返して出掛ける過程が大事である。

北海道の果て宗谷地域。簡単には来られないところというのが
旅の楽しみを増幅させる大きな要因になる。
例えば大阪から北の流氷を観に行くことはあっても、
天神祭りをわざわざ観に行く人は少ない。
地の果てとまではいかなくても、
『はるばとるこんな所までやってきた!』
旅にはその思が大事なのである。
だからこそ目の前に現れた景色に感動出来て
土地の料理や温泉も満喫できるのである。

電子レンジの便利さはそれなりに認めるが、
手間暇をかけた料理には敵わない。
旅とは出来上がった目的地に出掛けるのではなく、
自分だけの何かを求めて探しに行くものではないだろうか。
私は足掛け30年以上も全国各地を旅して歩いた。
予定も立てず、目的地も定めず
まるで狩人が獲物を感だけで探す様な旅を続けてきた。
だから効率も悪く無駄も多く、ときには危険な場面にも遭遇する。
だがそれも絵を描く為には当たり前だと思っている。
料理や温泉には縁遠くても
この景色と出会う為に、自分の今日までがあったと
実感出来ればそれで充分だった。
これからも老体にムチ打って更に歩き続けたい。



【2016/02/09 16:59】 股旅日誌 | トラックバック(-) | コメント(0) |
■嘘みたいな話だ
 


■氷点下の外で絵を描いていると、パレットの絵の具が凍る。

当然そんな中でじっとしていられる時間も限られるが、

人間の身体は順応性に優れ、徐々に氷点下の寒さにも慣れてしまう。

だが極寒の地で絵を描く為にはそれなりの対策も必要で、

例えば、パレットの蓋に貼れるカイロ。

筆洗の水は魔法ビンのお湯で筆先が凍るのを防いだり、

指先が無い手袋の為にしもやけ用の軟膏。

凍った雪道用に脱着型のアイゼンは必須アイテム。

他にもスマホやタブレット類のバッテリーは寒冷地では消耗が早いので

予備の充電用のバツテリーや、何かがチョット壊れたときの応急修理用に

瞬間接着剤など等が有れば重宝する。

雨と違って乾いた雪は払えば飛ぶのでそれほど邪魔にはならないが、

湿気を含んだみぞれや吹雪の時は全く仕事にならずお手上げで

旅行中の約半分は天候次第となる。

要は湖の氷上で魚釣りをする人のように、ひたすら耐える気力のみ(^^;

IMG_1743_201602042326512c1.jpg


『こんな所で絵かくようなものあるのけ?』と

通りすがりの地元に怪訝な顔つきでよく聞かれる。

辺り一面が真っ白ケ…そりゃそうだ(笑)

だがそんな処に身を投じなければ見つけられないものが有るのだ。



【2016/02/04 17:53】 股旅日誌 | トラックバック(-) | コメント(0) |
子供の目
とある田舎道をとぼとぼ歩いていると
後ろからランドセルを背負った小さな男の子が私に声を掛けてきた。
『あのう~チョツトお聞きしますけど、男の人ですか?女の人ですか?』
『うん?なんで?』と聞き返すと、
私を見て自分の頭に手をやりながら『頭の毛が・・・』
そうか!私は髪の毛を後ろに結って帽子を深々と被っていた。
それを後の方から見てたので性別が判らなかったようなのだ(^^ゞ

最近では珍しくないスタイルだと思っていたが、
田舎にはそんな妙なおっさんは見掛けないのだろう。
『君は何年生?』と尋ねると一年生だと言う。
愛想よくて人なっこいのに礼儀正しい。
都会の子供に声でもかけようものなら、
人攫いでも見るように、返事もしないで逃げていく(爆)
環境が違うと子供も大部違うと思った。

見れば田んぼの中には、大きな鯉幟が泳いでいた。


【2013/05/29 10:47】 股旅日誌 | トラックバック(-) | コメント(0) |
北の大地から帰りました
覚悟はしていたものの

やっぱり北海道も例年なく降雪量が多くて、道内の列車ダイヤも乱れぱなし。
幸い私は何の予定も立てず、その日の天候や気分で移動するので
それほど困ることはなかったが、帰りの飛行機は吹雪であわや決行寸前。
次の日に仕事があるので焦ったけれども、
二時間遅れでなんとか飛び立ち無事に大阪に帰れた。


空港

今年は全国的にも各地で豪雪のニュース
たまに出掛ける我々とは違い、地元の人達は毎日が雪との闘いだろうと思う。
旅先から帰った今も手足に寒さの余韻が残っている。
本当は人一倍寒がりやの私だが、あの体感した厳しい北の大地の冬の自然を
自分なりに精一杯描ければ本望である。
それが寒さに立ち向かう絵描きとしての闘いだと思っている。

【2011/02/10 13:38】 股旅日誌 | トラックバック(-) | コメント(0) |
最新コメント

最新記事

月別アーカイブ

カテゴリ

コンドルのプロフィール

コンドル

Author:コンドル
透明水彩画のブログです。
絵を描くことは感動を見つけ出すこと。その時々に出会った想いを備志録的に綴ります。




■変なHNですがネットを飛び回るには便利な南米の鳥です(笑) 観掛けはこんな姿でも、いたって小心者です。 気まぐれな更新になりますが、どうぞよろしくお願いします。

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる


| ホーム | 次ページ>>