不 安

 

■構図や色を決めるにも

筆を走らせるにも不安は付き纏う。

30年も描いていてその不安は今も無くならない。

真っ白な紙に気遅れかることなく

思い切りよく堂々と描くことができないのは

自信の無さか、それとも単なる臆病の表れか。

口から心臓が飛び出そうな重圧を 必死で払いのけながら

画面に向かう。絵を楽しんで本当に描ける人が居たら羨ましい。

細い限られた糸の上を、落ちないように渉る・・・

落ちても平気なら不安は無い。

進むべき道を決めなければ迷うこともない。

しかし不安が無くなれば緊張感も

無くなる。怖さを忘れるとそこには油断が生じる。

油断や甘えはやがて慢心に繋がってしまう。

故に不安と対峙することは自分自身との戦いなのだ。

たとえ一枚の絵でも軽く扱ってはいけない。

絵描きは死ぬまでこの自分の中の不安感と戦いながら

生きているようなものなのだ。


ある名優は何度ととなく同じ演目で舞台に立ち

それでも稽古は欠かさないと言う。

何が起こるか分からない舞台の怖さを

誰よりも知り尽くしているからである。

遊びや偽者では失敗の痛みも屈辱も無いのは

どの世界でも同じなのかもしれない。




【2009/05/30 12:49】 コンドル流水彩画考 | トラックバック(-) | コメント(0) |
一泊写生会

一泊写生会

■毎年恒例の一泊写生会だが、今回はインフルエンザの流行で一時は無理かと危ぶまれた。
だが熱心な生徒さん達の熱意で予定通り出掛けることが出来た。
目的地は滋賀県長浜の醒ヶ井。ここは昔の中山道宿場町で『日本の清流100選』にも数えられ、鱒の養殖でも古くから有名だ町中のいたるところから綺麗な湧き水が湧き出してて流れている。
その水音を聞きなずら、木々の緑を浴びてスケッチするのは心地よく、長閑で時間の経つのも忘れてしまうほどだった。都会と違いマスクをしている人は一人も見かけなかったが、宿屋では時期が時期だけに大阪からの集団が やって来るということで、もしや嫌われるかもれないと心配したが逆に大歓迎をされた。 魚の苦手な私だが名物の鱒の囲炉裏焼きもとても美味しかった。

夕食の後は生徒一人ひとりの作品講評と私の制作過程の実演。
熱心に食い入る様に観る生徒たちの視線と、多少アルコールのせいで手元が危なかったがが、 これも予定通りにどうにか実行できた。描いているのを見ただけでは上達はしないとは思うが、 それでも何かヒントになる事を各自が摑んでくれればそれでよい。
ただ夕食の後で時間的にはちょっときつかったので、作品の完成までには至らなかったのが残念だった。
生徒の数も序々に増えて指導の内容や方法も今後の課題である。
趣味が同じで気の合う人達との旅行は絵を描くことは勿論だが、年齢を忘れてまるで就学旅行気分で普段は見えないその人の人柄も垣間見れて楽しいものだ。

PICT0010木材置き場
何時もは生徒たちと出掛けたときは描かないのだが、今回は私も久し振りにスケッチをしてみた。
山里の田んぼには蛙の声も聞こえていた。

 


【2009/05/27 11:24】 股旅日誌 | トラックバック(-) | コメント(-) |
疑心暗鬼

カット1 

他人のことをああだこうだと勘ぐったところで結局は憶測に過ぎず、                     確かなことは分からない。
自分の都合の良い答えを勝手に出そうとするのは自己防衛の為なのか、                  
それとも何か弱みを掴もうとするのか・・・                                     
人間の醜くくて弱い一面は、相手を敵視することと思うのも悲しい。
他人の心の内を勘ぐって自分の値打ちを下げることを『下衆の勘ぐり』とも言うが、             身勝手な憶測はやがて疑心暗鬼となり、自身の孤立をも招きかねない。                   不確かな情報や他人の噂にいちいち振り回され、大事なものを見失うのは愚かなこと。         世間の噂や評判も時には無視出来ないこともあるが、                             別に知らなくてもよい事まで知る必要はなく、敢えて無関心を装って
『見ざる・聴かざる・言わざる』を貫くことも                                    賢く生きる為の知恵なのかもしれない。

 


【2009/05/13 10:44】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(-) |
魂に響く

遠い昔、あるテレビCMのバックに使われていた曲が耳に残った。
『なんという曲だろう?』とそのCMを見る度に思っていた。
何年か経って曲名が分かったので、私は早速CDを探して買った。
最初から聞くと恥ずかしい話だが、わけもなく涙が流れた。
やっぱり最初の印象通りにいい曲だった。
更に月日は流れ、NYテロ事件が起こり大勢の人々が亡くなった。
その追悼式の会場にもあの同じ曲が合唱されていた。
黒人霊歌『アメジン グレース』まさしく魂に届くその名曲だった。

2umars41fb614258d5d.jpg 

私は音楽のことは全くの門外漢でその良し悪しも解らない。
楽器が弾けるわけでも、歌える歌があるわけでも無いが、
魂(心)に張り巡らすアンテナだけは、常に錆付かないようにと心掛けてきた。
それが絵描きである為なのか、それ故の絵描きなのかは自分でも分からない。
物事には全て独自の感性に響く何かが必ずあって、
それを多少なりと感じ取れることは幸せなことだとではないか思う。

以来私は誰かの心に届く作品を描きたいと願うようになった。
見えないものを見つめ、聞こえない音を描きたい。
私の音の出る風景は目と耳で描く・・・
その発端はあのとき耳にしたあの曲から始まったのである。


【2009/05/12 11:48】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(-) |
のんびりいこうどこまでも♪

■ネットサーフィンをする人はせっかちが多い。
星の数ほどあるサイトを効率よく短時間で見る為なのかサーファー達は気が短い。
時は金なりというわけでダイャルアップで繋いでいる人は尚更忙しいみたいである。
長々とした文章の多いサイトや、画像の重たいところは敬遠される。となると・・・
私のHPなどは完全にその部類かもしれない(笑)
なにせトップは8年間変わらず、リンクは蜘蛛の巣の迷路状態。
文字の頁も半端ではない量で、おまけに更新も気まぐれとなれば敬遠されても仕方がない(汗)

スミレ 

ネット社会では全てがスピードを要求されるが、早いばかりが良いとも限らない。
『手っ取り早いのは駅の立ち食いそばだけでいい』と私は思っている。
簡単、明瞭で手間が掛からないことがスマートで受ける時代かもしれないが、
中には落ち着いて吟味するサイトもあっていいと勝手に開き直っている。
別に商売でもないので集客にあくせくする必要もないので
歌のフレーズではないが、のんびり行こうどこまでも♪なのである。
気の短い方にはご覧の通りで誠に申し訳ないが気長にお付き合い願いたいと、
こんなところでいい訳をしている管理人である(笑)



【2009/05/11 10:16】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(-) |
イワシ

20年以上も昔に描いたイワシの干物

23565.jpg

こんなものでも無心に描いていたあの頃が懐かしい。
絵はその時代でしか描けないものがある。
今描けばまた違ったイワシが描けるかもしれないが、
この時のようには描けない。
何が失われ、何が新たに芽生えたのかそれすらも自覚出来ない。
ただひとつ言えることは、無欲に勝る武器は無いということだ。


【2009/05/10 01:50】 過去の作品から | トラックバック(-) | コメント(0) |
僻み根性?

■『子供が無事に学校を卒業してくれて、これからはお金がかからなくなったので、
ポルシェを買ってもいいと、かみさんが言ってくれました』とある処での書き込みを見ました。
一体どんな学校に通わせてたのか?世間も色々でこのご時世でもお金のあるお家もあるものです。
その人が絵を描く人でなければ別になんとも思わなかったかもしれない。
環境が豊かで何不自由なく暮らしている者に、ハングリー精神なんて不可能だとは言うものの、
苦労しなくてもその精神だけがあっても今の世の中情け無い・・・うまくぱ行かないものです(爆)

ドンベリを一晩に何本も空ける者にも人生の悲哀も孤独な我に帰る瞬間もあるはずで、
苦労の中身も人それぞれ、価値観と比例して一概に是非は問えない。
無いものねだりが人の常なら、こんな私の生き方も別な人から見れば羨ましく写っているかも
しれないと、せめて僻み根性ではなくて思っていたいものです。

広告のスケッチ 

【広告用紙の裏にスケッチ】

 


【2009/05/02 20:47】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(-) |
最新コメント

最新記事

月別アーカイブ

カテゴリ

コンドルのプロフィール

コンドル

Author:コンドル
透明水彩画のブログです。
絵を描くことは感動を見つけ出すこと。その時々に出会った想いを備志録的に綴ります。




■変なHNですがネットを飛び回るには便利な南米の鳥です(笑) 観掛けはこんな姿でも、いたって小心者です。 気まぐれな更新になりますが、どうぞよろしくお願いします。

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる


| ホーム |