また同じ質問を
 『先生は何故は色の無い冬の絵ばかりを描くのですか?』とまた尋ねられた。
確かにれこれ20年近く冬景色に拘って描き続けているが、
それが何故かと聞かれても返答に困ることがある。
強いて言えば飽きない難しさがあって、それがまた魅力なのである。
私は白ほど美しい色彩はないと思っているが、技量不足でまだ満足な表現できない。
桜が舞い散る春の東北や、錦紅葉に輝く古都も夕日に映える瀬戸内の海も、
過去には人並みに沢山描いてきた。
それらを四者選択の末に、点から点へと繋いだ結果が今にあるわけで、
突然に冬景色になったわけではないのである。
画業一代をそれこそ作品を年代順に並べてみると解ることかもしれないが
それはあくまでも結果であって
今その途中で何故かと尋ねられても困るのが正直な気持ちなのである。
4-8.jpg

何れ改めて『連作』について一文を書こうと思っている。
同じような作品ばかりを延々と描いてそれでよいのか・・・
これは自分自身に突きつける自問自答である。


【2011/08/29 23:15】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
夢物語
ある日何気なくネットを俳諧していたら、
偶然に凄い水彩画を描く人のブログが目に取った。
それは今まで観た事も無いような、真っ白な冬景色を描く人で・・・
一度でいいからこんなことを言われてみたいなあー(爆)

ある大物女優さんが後輩を指導するときに
『自分は世界一芝居の上手い俳優だと思うことが大事』だと語ったらしいですが、
絵を描く我々も多少はそれと似た気持ちが無ければ、作品の発表などできませんよね。
天狗になったうぬぼれは勿論よくないのですが、
なにを一体励みに頑張ればよいのかと言うと、↑のような人がもし居たとしたら
もうガゼン張り切ってもっとよい絵を描こうするのでしょうね。

絵描きなんて所詮単純なものです(絵描きでなくてもかな?)
あんな水彩画がもし自分にも描けるのなら、
或いは部屋に飾って毎日眺めて暮らしたい・・・などと言われたら
日頃の苦労も吹き飛んで、即、成仏してしまいそうです(笑)
なかなかそんな出来事は無いのが現実ですが。
でも、満にひとつでも多少の自信と誇りを持って続けていたら
何処かの誰かがやがてきっと現れるかもしれない。

なんの保証もないことに一途の望みを託すこと、
それがひたすら描き続けることなのかと馬鹿なたわごとをふと思いました。


【2011/08/27 22:02】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
ある絵描きさんのブログ
某有名なネットオークションに自分の描いた作品が
出品されている様子をこまめに集めて書かれてあった。
『これはサインから見て確か15年前に描いた絵だ』などと得意げにその感想を綴っている。
考えようによれば画商の手から人手に転々と渡り、最後に辿りつ着いたのが
ネットオクションでは、あんまり手放しで喜んでも居られないのでは?
他人事ながらその絵描きさんが哀れに映った。

『日展作家○○画伯の直筆日本画』500円からスタートなどと確かに見掛けたりするが、
腐っても鯛、いや日展である(^^ゞ
そりゃあんまりでしょうと言いたくなるような仕打ち(爆)
絵の持ち主がどんな思いでオクションに出したのか、
少なくともその絵描きさんの絵が気に入って入手したものなら、まさかそんな値段で・・・。
(ロンドンの由緒ある絵画競売ならともかく)
私もプロの絵描きの端くれで、偶然そんな場面(オクションで)を目にしたら、
情けないやらくやしいやらでショックで三日間は寝込むだろう(笑)

自作の作品が一人歩きするのはこの世界で生きる者のいわば宿命である。
手元を離れた作品がどんな運命を辿るのかそれを知る術は無い。
だが間違っても俗に言うネットオクションの類にだけは出されたくないと思う。
その絵描きさんがどんな気持ちでご自分のブログに載せられたのか知らないが、
世の中には不思議な感性の持ち主も居るものだとだと思いながら
私は静かにそのブログを退散した。


【2011/08/25 17:46】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
壊れかかる
自分の絵が壊れかかるときがある。
壊れかかると言うより『壊したくなる』と言った方がいいかもしれない。
あっちこっちさ迷った結果、暗礁に乗り上げた船が沈みそうになると、
いっそ放棄して別の新しい船に乗り移りたくなる。

しかしそれは自分の意思ではなく、自信を失いかけた迷いから来る弱さだ。
壊して逃げてどうする!壊れるなら壊れてもいいじゃないか!
問題はそんな気持ちに立ち向かって立て直すことだ。
そうすれば滅多な事では壊れず、どんなに焦ってあがいても、
結局自分に描ける絵は他に無いと気付くはず。
欲があるから満足出来ないと思えばいいのだ(笑)

【2011/08/24 13:27】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
先入観
 私の教室ではデモと称して同じモチーフを生徒さんたちに描いて見せることはしない。
それは各自に先入観を与えて萎縮させない為である。
目の前でサラサラと描き進める様子を見ると、確かに驚きや発見があるかもしれない。
しかしそれは指導者と同じ画風になってしまったり、自由な表現を妨げる原因ともなりかねない。
たとえそのとき解った気になっても、実際には殆ど役立たない。
『百聞は一見に如かず』といえども自分の力で苦労して、
どうしても出来ないことがあった場合にこそ、実際にその方法を目の当たりに見て
解決策も発見出きるのではないだろうか。
また『あんな風に描きたい』と思うのか『あんな風に描かなければいけないのか』とでは結果が違う。
どちらを思考するのも自由だが、それは別の機会に本人が自力で解決すべきだと思う。
何れにしても個々の個性をつぶすような要らぬプレッシャーや、先入観を与えたくないのである。

『教える事は二度学ぶ』と言う
生徒さん達が上達する為の最良の方法を試行錯誤することだけがが
私に与えられた仕事だと思っている。

【2011/08/20 10:19】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
作為的
作為的

『故意にわざとらしく手を加える』という意味の言葉だが、
本来芸術とはクリエイト、つまり『創造』することで、
現実をありのまま描くだけでは作品にはならない。
そこには作者の何等かの美意識や表現の意図が働いている。
いわば作為的に手を加えて自分のものにしているのである。
だが余りに計算をしすぎて、これみよがしになると嫌味になり作為的になる。
その分かれ目は非常に難しい。
あたかも自然にそうある様に見せられるかが、作者の技量なのかもしれない。
取って着けたように不自然さが際立つと嘘ぽくなるのだろうか。
表現は無から有を生み出す作業とするなら、全てが架空の(絵空ごと)である。
===創造性と作為的===
この相容れない矛盾をどのようにコントロールすべきなのか?
私が時々迷うテーマである。


【2011/08/16 00:04】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
画集
とある出版社から水彩画作家31名による画集(協書)が出版された。
その中に稚作ながらも私の作品が数点掲載されている。
元々この様な類の話は積極的には受けないが
何の肩書きも名前も知られていない私にも幾らかの生徒達が居て
そんな生徒さん達に『今自分の習っている先生はこんな作品を描く人』だと解って貰えるなら、
これもひとつの方法ではないかと思った。
今日その出来上がったばかりの本が手元に届いた。
居並ぶ先輩諸氏に混じって、いささか気後れしないこともないのだが・・・(笑)
↓の作品もその中の1点
27liveb5-5.jpg

恋問浜 (北海道釧路市)40.0㎝×59.0cm


【2011/08/10 00:24】 過去の作品から | トラックバック(-) | コメント(0) |
世間は狭いけど
何処の誰だか正体不明のままならともかく、
こうしてネットで本名まで明かしているとリアルな場面で突然
声を掛けられて驚くことがある。
どこをどう辿られたのHPを見て個展にも来てくださる方が居るのは嬉しいものだが、
『犬のゲンキ君は元気ですか?』などと言われて、
相手には何もかも筒抜けで『滅多な事は書けないな』と思う。
(と云いながらまたこうしてブログを書いている(^^ゞ)
オクラ


バカな冗談はさておいて。
この時期になると慌ただしい私は、HPの更新ブログも暫く放置状態になる。
自分でもけっこうマメな方だと思うが、物事には優先順位があって、
あれもこれもは同時に出来難い性分。
つまり私が本来の絵描きに戻って作品制作に没頭するのがこの時期なのである。
あれこれと身の回りには課題が山積していてるが
『今はこの事をまづ片付ける』常にそんな心構えが大事ではないかと思っている。

独り言のようなこんなブログなので、
停滞していようがそんなこと気にする人も居ないだろうけど・・・
↑のようなことがあると、やっぱり適当というわけにはいかないと思ってしまう。
さて、大阪夏の陣もアト残すは100日。夏休みもお盆も関係なく
ひたすらアトリエに篭もって制作の日々が続く。
【2011/08/08 20:20】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
愛犬ゲンキ
函館産まれの我が家の愛犬"元気"は、
名前はゲンキでも夏の暑さにめっぽう弱い。
だから冷房の効いた部屋からも出ようとしない。
人間様と違ってこのくそ暑いのに全身毛だらけでは無理ないと思うけれども。
そんな姿を上からこっそりスケツチをするとこんな風(^^ゞ
元気スケッチ

元気(Rリトリバー)大阪で3度目の夏を迎える



【2011/08/04 00:35】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
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透明水彩画のブログです。
絵を描くことは感動を見つけ出すこと。その時々に出会った想いを備志録的に綴ります。




■変なHNですがネットを飛び回るには便利な南米の鳥です(笑) 観掛けはこんな姿でも、いたって小心者です。 気まぐれな更新になりますが、どうぞよろしくお願いします。

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