見栄は怖い
昔飲食で苦い思い出がある。
親戚の法事で集まった帰り、従兄二人と甥の男三人で飲みに行くことになった。
その甥が馴染みの河豚料理屋に案内するというのでホイホイとついて行った。
確かに河豚は流石に旨かったが、帰り際の支払いで驚いた。
〆て10万幾らの請求・・・三人で割っても4万円。
常連の甥は当然のような顔をしていたが、後の二人は酔いもいっぺんに醒めた^_^;
かといってここでうろたえるのも格好悪いので、私も慣れたそぶりを装ったが、
もう一人の従兄弟は、鞄の中からごそごそと何枚かの茶封筒を取り出して
集めたばかりの月謝をかき集めていた(従兄弟はクラッシックギターを教えている)
私もこのとき河豚は噂通りに値が高いことを冬の寒さよりも身にしみて実感したのである。

まだ宵の暮れでもあってもう一軒ということになり、何やら電話を掛けていた甥に、
懲りずにまたふらふらとついて行った。
着いた処はあるビルの中にあるスナックで、様子からこの店も安くはなさそうだったが、
もうこうなれば私も半ばヤケクソの心境
三人同じ親戚とはいえギターと絵描きと、小さいながらも会社の専務とでは
出掛ける先が違うのは当然だった。
お互い対等の立場でということで、終始割り勘にしてくれたのだろうが、
この店も水割り2~3杯がウン万円。
日ごろの金の価値観が違うと言えばそれまでかもしれないが、
こんな人物とは今後付き合いを遠慮したいと正直思った。
夜遅く家に帰って相棒に話すと『アホか!』の一喝。
まさに河豚と見栄は後が恐いのである(爆)

10年後の今も時あの日の食した河豚ことを思い出すが、
あれ以来誘いの話がないのは幸か不幸か?
やはりこの不景気で甥の会社も低迷しているのかもしれない。
それに引き換え私の方は昔も今も相変わらずの低迷状態・・・
これもまた良いのか悪いのやら(漠)



【2012/03/16 00:16】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
一本の線に
昔私がまだ若かりし日に、ある建築家の事務所を訪ねたことがある。
絵描きのアトリエとは若干違う雰囲気がして興味深かった。
製図版には複雑な図面が広げてあったので
『細かで時間も神経も使う仕事ですね?』と私は尋ねた。
建築家は『自分が一本の線を加えるか、外すかで建設費が数100万の単位で変わるから』と
真剣な顔で応えてくれた。
その道の専門家はどの分野にも居る。プロと称する彼らに共通するのは、
仕事内容対する責任とプライドではないかと思った。

そのときついでに『個人的な趣味』だと云いながら、沢山のパイプのコレクションもみせてくれた。
建築の仕事とは全く関係のない単なる道楽・・・
その辺りにこの建築士の隠されたパワーの源を具間見た様な気がした。
何事も徹することは難しい。しかし徹しない限りは本物にも近づけない。

まだ25歳そこそこの私だったが『一本の線』というこの言葉が今も忘れられない。
透明水彩画を描き出す前の頃だった。



【2012/03/08 14:26】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
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■変なHNですがネットを飛び回るには便利な南米の鳥です(笑) 観掛けはこんな姿でも、いたって小心者です。 気まぐれな更新になりますが、どうぞよろしくお願いします。

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