河島英五
河島英五という歌手がいた。
自らをシンガーソングライターと名乗らず歌手といい続けた。
一見時代に合わない理想のような思いを曲に託し
その歌声もとても美声とはいえないだみ声だったが、
何故か搾り出すような歌声が心に沁みた。
奇麗事を言わず、本音で発する彼のメッセージには
聴く者の魂を揺すぶるパワーがあった。
あの阪神大震災復興支援コンサートの道半ばで彼は病に倒れ
まるで時代を駆け抜けるかのように48年の短い人生を閉じた。

9-3.jpg

幾つ何歳になっても、中心軸がぶれずに踏ん張りたいと思う。
不器用でも自分なりの志を持って生きたいと思う。
そして私も芸術家ではなく、
終生思惟の絵描きでありたいと思う。

---目立たぬように はしゃがぬように
似合わぬことはむりをせず
人の心を見つめつづける
時代おくれの男になりたい---

4月14日が彼の命日
生きていれば同世代の59歳になるはずだった。


【2013/04/27 11:01】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
創造的と作為的

無から有を生み出す創作行為は

作り手がその感性や技術を駆使して

常に新たな作品を生みだそうとすことである。

しかし、そこには二つの相反する問題が生じる。

理屈に走らずなるべく自然体で対象を捉え

技法に頼って上手く見せようとしてはならないとは

誰にでも望むことだが、この兼ね合いが難しい。

創意工夫の無いアートなどありえない。

かといって過度な作為が先行すると(目に付くと)

その作品には魂が宿らず、嫌味で品の無さが匂う。

自分に忠実であり過ぎると今度は自己満足に陥る。

この二つの相反するジレンマを如何に解消すべきか・・・

自分のこととなると判らないだけに悩ましいのだ。


【2013/04/24 23:40】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
無心
子供の描く絵は素晴らしいとよく言われる。
立派な芸術家も適わないと思わせるのは何故なのか?
経験や知識に無いものは彼らには見えない。
解らないものは描かないし、興味のあるものだけを描く。
それがいとも簡単に出来てしまうことに大人は舌を巻く。
知ったかぶりをして誤魔化しの理屈や説明で
描こうとする大人の絵とは根本的に違うところに
我々は魅力を感じるのかもしれない。

この歳になっては今更子供のような精神には戻れないが、
出来ることなら余計な背伸びをせずに
物事は素直に見れるように努力したいとは思う。
大人と子供との違いは無心になるかどうかである。
邪心や邪念のフィルター越しには本来見えるものも見えない。
的外れな感動は出来ても、魂に響くほどの発見は出来ない。
それは目の前にあるものがどうこうではなく
それを捉える側の問題ではないかと思う。
子供たちの描く絵はそんなことを教えてくれる。

ある人が『社会や文化は無駄が多いほど豊かである』と語っていた。
そつなく無駄なく効率よく成り立つ社会は一見スマートでも
その中味には充実感が無く、求めらる答えには幅も無い。
無駄は価値がないものとして葬られ全てが画一化する。
そうなると人間は次第に無気力になり、社会はやがてやせ細ると言う。
人間は阿保らしい事にでも夢中になれるから楽しいのだ。
馬鹿げた事を真剣にやれるところに新しい可能性が見出せる。

所詮世の中に背を向けて生きようとする絵描きなら
子供の描く絵のように誤魔化しではなく、正直に物事を見つたい。
そんなことは不可能だといと言われても、たとえ理想であろうと
それが我々絵描きの本領であり、モノづくりの究極の理想だ。
過去幾多のアーチスト達も、きっと同じ願いを持ちながら
己と葛藤を続けていたに違いない。
純粋でみずみずしい子供のような感性を失わず
無心に生涯をまっとうできれば、それに勝る幸せはない。

幾つ何歳になろうとも
青春の尻尾を引きずりなが、童心を呼び起こせる
そんな絵描きでありたいと思う。


【2013/04/17 10:15】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
ネット難民
昔は電車の中で新聞を読む人を多く見かけたが、最近はほとんど見かけない。
手には携帯電話やスマホ、それに耳にはイヤホーン。
歩行しながら、腰掛けながら、挙句はトイレの中まで持ち込んで
首をくの字に曲げてわき目もふらずカチャカチャ、クルクル・・・
ネットの便利さは判るが、街中の人の行動パターンがみな同じなのは
どうみても異様な光景に見えてしまう。
本も新聞も読まず、声を出して会話することもなく、
ありとあらゆる情報を手軽に手中にした者の行き着く先は・・・
こんな時代の変化についていけないと『ネット難民』と呼ばれるのかも。


【2013/04/01 15:02】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
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透明水彩画のブログです。
絵を描くことは感動を見つけ出すこと。その時々に出会った想いを備志録的に綴ります。




■変なHNですがネットを飛び回るには便利な南米の鳥です(笑) 観掛けはこんな姿でも、いたって小心者です。 気まぐれな更新になりますが、どうぞよろしくお願いします。

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