絵描きとは・・・
今更こんな書き出しするのも気恥ずかしいのですが、
やっぱり職業として絵描きを選んだ者は、
頭の片隅には常に
どうすれば絵描きとして生きて行けるのかを考えているものです。
好きな事が出来て羨ましいと言う人もいますが
現実の中身はそんな楽なものではなく、
幾ら頑張ってもそんなにポンポンと作品が売れるものでもない。
まるで綱渡りのような不安を抱えながらの厳しい家業です。

たとえ一時期脚光を浴びて売れっ子作家になったとしても
それがずっと続く保障はありません。
それでも描き続けなければならないところに葛藤がある。
一体なにが原動力になっているのか?
ちょっとでも日の目をみた作家ならまだしも
ほとんどが無名で日々の生活さえもままならないのが現実だと思います。
小説家も本が売れないと出版社すら扱ってもくれなくなる。
そんな状況は昔も今もそんなに変わらない。
早い話が絵も描くことよりも売ることの方が難しいと身に沁みて感じながら
ひたすら希望と不安を繰り返すことになるのです。

あまり下世話なことを言うと品格を問われそうなので
表面上は霞でも食べているように平気な顔をしてはいるものの
きっと本音はみな同じではないかと思います。
もしそんなに大変ならさっさと足を洗えばよいのですが、それも出来ずに
必死でしがみつきながら蝉のように鳴き続けて時を待っている。
いやはや厄介な人種なのです(笑)

自虐的なことばかりで恐縮ですが・・・
自分のことを一体誰が絵書きだと認めてくれるのかといえば
その実態は免許も認可も別に必要なく、
自分で勝手にそう思っているだけかもしれない。
それは一歩間違えばただの自己満足か、それとももぐりの詐欺師か?
それでも何時の間にやら周囲からは『先生』などと呼ばれたりすると
またその気にもなれるもなのです(笑)

雨

作家であることの唯一の証明は『描き続ける』こと、
もし力が尽きて筆を折れば、そこで全てがお終いになるだけの
実に簡単なことです。
でもそれまでは遠い昔の自分との約束を果たして
生涯絵描きとしてまっとう出来れば、
他のことはそれほど望まないのが本音の本音です。



【2013/06/27 10:06】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
白い灯台
日曜日に堺灯台を描きに行く

白い木造の灯台は陽に照らされて眩しく

メンバーは潮風に吹かれながら懸命のスケツチ。

その傍を野良猫がのしのしと横切っていた。

2013.6堺灯台

雨に降られても困ってしまうが、6月半ばでこの天候

やっぱり今年は少しおかしい。


【2013/06/18 22:10】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
夏が来れば思い出す
暑い夏が来ると思い出すことがある。
若い頃はいろんなアルバイトを経験した。
中でも遺跡発掘調査が面白かった。
仕事の中身は建設現場の様で雨が降ると休みとなる。
晴れた日は地中の底で土と日焼けで真っ黒けになった。
私たちバイトは犬の骨も人骨も見分けがつかないままひたすら掘る(笑)
ただの地面を掘るだけならユンボ(重機)を使えば簡単だが、
足元が遺跡となると全てが人海作戦の為にアルバイトが必要となるのだ。
そして遺稿や遺跡の地層にたどり着くと学術調査の場に変わる。
大学の偉い先生や役所関係の人、マスコミ、市民の見学者等々が連日現場を訪れる。
ひと通りのお披露目が終わり、遺物の欠片を全て掘り出すと、
今度は自分たちが苦労して掘ったその穴をまた元通りに埋め直すのである(笑)
つまり公共事業の土木工事の最中に偶然発見された遺跡は通報義務という法律があって、
調査の名目で本来の建設工事を一時中断しなければならない。
この間プロの土建屋達は上から暇そうに見ているだけ。
こうしてひとつの現場で約1~2ヶ月発掘調査が続くのである。

そんなことはともかく
結構きつい肉体労働の一日が終わっての帰り道、
気の合うバイト仲間と小さな店のカウンターで飲む冷たいビールが美味しかった。
夏場の5時はまだ明るくて店を出る頃に夕陽もようやく沈みはじめる。
今から思えば私も随分若かったなあーと思う(笑)

ガソリンスタンド、印刷屋、看板屋、塗装屋・・・色んなアルバイトをやったが、
この遺跡発掘のバイトが一番体力的にはしんどかった。
しかし現場が転々と変わることもあって気持ちは楽しかった。
もう40年近く前の頃で、絵の世界に人生を賭けてみようと決心してはいたものの、
まだ暗中模索でがむしゃらな青春時代だった。
6畳一間の安アパートに帰った後、独り絵をもくもくと描いていた。
今これを描いてどうなるわけでもなかったが、それが私にとって
アルバイトをやることの大儀名文だった。
そして少しばかりの金を貯めては全国各地を旅して歩いた。
絵を描くためではなく、知らない土地の景色をただ自分の目で観てみたかった。
この時代に観た各地の漠然とした風景が、その後の透明水彩画を描く
大きなベースともなっているのである。

過去から今までに何百点という作品を描いてきた。
描いた作品の内容は自分の引き出しの中に沢山仕舞ってある。
だからそんなに苦労しなくても似たような絵は幾らでも描ける。
しかしそれでは今の作品とはならない。
『まだこんな捉え方が出来るんだ!』と自分で驚くような作品を描かなければ、
過去の蓄積も意味が無くなる。
たかが紙に描く一枚の水絵である。
こんな思いを失えば絵描きとしてお仕舞いだと思っている。
たいした経歴も無いが、ハングリーな青春時代を過ごしていたことが
自分にとつての掛け替えのない財産になっている。

一本の糸を手繰り寄せるように、過去の思い出が蘇るとき
自分の人生を明日へと向かわせる原動力になるような気がする。


【2013/06/17 17:56】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
今本忠男水彩画個展のご案内
今から25年ほど昔、私が上六に初めて教室を持った頃、
ある一人の現役のサラリーマンが仕事を終えてから通ってくるうようになった。
10年間ほど経ってその人は定年を数年残し岡山の関連会社に転勤する。
以来長い年月が流れたが氏はその間も水彩画を描き続けていた。
ようやく定年を迎えた後は岡山から戻り、今度は請われて大学の講師として勤める。
それも今年で終えてようやく完全にフリーとなった。
そこで今まで描き続けてきた水彩画を思い出の上本町の地で発表することになった。
作品は主に人物が多く重ねられてきた技量が光る。
こんな人が以前私の生徒さんの中にいたことを誇りに思う。
今本3

因みに氏の作品はWebでも見ることが出来ます(↓)
http://harimarche.com/kikaku/ArtGallery/imamoto_profile.html
余談ながらその作品の中に『K氏』と題する
若かりし日の私がモデルになった作品が1枚入っています。
そのスケッチが実によく似て素晴らしい!(私が言うのは変ですが)

このブログをどれだけの方がご覧になっているのか分かりませんが
どうぞ興味のある方は是非お立ち寄りください。


【2013/06/10 23:10】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
冷やしそうめん
この時季になると子供の頃はよく
冷やしそうめんを食べさせられました。
あんまり冷たくも無くて、ぬるとしていて嫌でしたが、
年月を経て親と同じ歳になった今では美味しく感じます。
冷蔵庫の発達のためなのか?
単なる加齢のための淡白志向なのかよく解りませんが・・・

そういえば同じような頃、近所に小さな神社があって
その境内の木陰でアイスキャンディーもよく食べてました。
棒のキャンディーだんだんと小さくなって
最後のひとかけらがポトリ・・・
足元の地面に落ちたそれを、蟻がみつけて運ぼうとするのを
少年の私は棒だけ咥えながら眺めていました。

些細な事でも心の隅にカチンと響いた出来事は、
何十年経ってもまるで宮崎アニメのように
鮮明に当時の景色が蘇るものなんですね。


【2013/06/03 22:03】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(1) |
近道よりも
■赤より青と言った方が解りよい。

丸より三角だと示した方が見た目で解る。

だが私は敢えて近道を選ばない。

あの手この手と遠回りをしながらでも、

その人らしく確実に判ってもらって、

自力で自分の絵が描けるようになってもらいたいからである。

『先生の言うことは難し過ぎて解らない』ともよく言われる。

確かにその通りかもしれないと私も認める。

短期間に眼からうろこが取れるように

トントンと上達させる術など私には無い。

だが五年、十年と経つうちに、

『この頃ようやく先生の言葉が理解できるようになってきた』と言人もいる。

教室には20年前後も通い続ける生徒さんが何人もいるが、

その生徒さんもその一人で

長い歳月が掛かってしまうのも大変だが

見続ける側にも忍耐が必要で楽で楽ではない。

だが報われたときには、その年数分と同じ喜びがある。


【2013/06/01 00:14】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
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透明水彩画のブログです。
絵を描くことは感動を見つけ出すこと。その時々に出会った想いを備志録的に綴ります。




■変なHNですがネットを飛び回るには便利な南米の鳥です(笑) 観掛けはこんな姿でも、いたって小心者です。 気まぐれな更新になりますが、どうぞよろしくお願いします。

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