値打ちを上げる


■絵を描くときはそれぞれの工夫をしながら描くのは皆同じだ。

日頃からの課題があったり、思い切った冒険をしたいこともある。

絵には絶対いという決まりなどないので楽しいのだが、

それ故にあれこれと迷う原因こもなる。

私はいつも幾つかのキーワード頭に置いて描くようにしているが、

『値打ちを上げる工夫』もそのひとつ。

例えば善哉に塩をひとつまみ入れるようなもので、

数パーセント出来栄えがアップする。

但し、余り嘘っぽくなったり、過度な作為は

逆に値打ちを下げることにもなるので注意が必要。

ちょっとした演出や、遊びを隠し味で入れることによって

生き生き感も増すことになる。

実在の対象より描いた絵の方が値打ちがある為には

”何かひと工夫する”このさじ加減が一番難しいといつも思う。



【2015/08/07 20:50】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
厳父の言葉
■昔一人の絵描きの道を志していた若者がいた。
その彼に仲介者のはからいで、大手建設会社の社長を紹介され
一度絵を観たいから持ってくるようにと言われた。
そこで気に入られれそうな絵を数点選んで、いそいそと出掛けた。
社長は絵をみて一言
『この程度の絵なら、高校生でも描ける』と一笑した。
密かな期待が一瞬に壊れ、情けなく落ち込んだ。
数日後彼の元にひとつの小包が届いた。
開いてみると中には高級洋酒と短いメッセージが添えてあった。
『健康に気をつけて、これからも頑張りなさい』

keju転受軽受

褒める事は誰でもできる。
しかし厳しいことはなかなか言えないもだ。
まだ未熟者を仮に褒たとしても何の糧にもならない。
それよりこの世界はそんなに甘いものではないことを知らせた方が
後々本人の為になる。そんな社長の意図が読み取れた。
厳しい眼差しを感じた絵描きの卵は
『これからは媚びた絵は描かない』と密かに決めた。
月日が流れ水彩画家となってからも、
たとえ職業絵描きても魂までは売り渡さない
それをポリシーに据えようになっていた。

実はこれは私自身の若かりし日の体験である。
どんな些細な出来事や、一期限りの出会いであっても、
必ず何かの意味があり、人生を大きく決定することもある。
そのひとつひとつをどう受け止めるかは本人次第だが、
どうせならマイナスではなくプラスに捉えた方が得で、
恨んだり、謗ったりしてみても何の得るものはなく
まして感謝の思いなど湧くわけもない。
そんな意味からも厳父のようなあのときの厳しい言葉は
今も私の心に残っている。



【2015/08/06 20:48】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
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透明水彩画のブログです。
絵を描くことは感動を見つけ出すこと。その時々に出会った想いを備志録的に綴ります。




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