恩に応える


■ある絵描きさんの話。

その生涯で描いた作品は数えきれない。

画壇では無名だったが、あるきっかけから

その存在が認められ(旧)市立博物館で永久保存が決まった。

しかし作品の個々の詳細が殆ど解らないために

その描かれた場所が何処で、何年の制作なのかを

同館学芸員が5年の月日を掛けて綿密に裏付調査を行ったという。

戦後間もない頃から大阪の街を描き続けた数々の作品は

貴重な大阪の文化遺産として

現在の大阪歴史市立博物館に100点余の作品が収められたのは

画家が亡くなった10年後のことだった。


前田亮一

私が35年間公私共にお世話になった

元上本町ギャラリーのオーナーである。

こんな私に『ウチで水彩画の教室を持ちませんか』と勧めてくれた。

亡くなる直前まで病院の窓から見える風景を描く人だった。

無名故にその存在は殆ど世に知られず、

既にギャラリーも時代の流れで今は廃業となったが

せめてそれを知る者だけでも名を留めたいとの思いから

ここに紹介することにした。

唯一関連として同博物館の常設案内がここにある。

市立博物館

同館内の展示の前田氏の作品↓
ttps://twitter.com/naniwarekihaku/status/729481371819880449


人も花も種を撒かなければ育たない。

なにかしらの種が有って実が出来るのである。

受けた恩はけして忘れてはならない。

人と人との縁がやがて歳月が経っと

感謝の念に変えられるように頑張らねばならない。

何故なら恩は感謝の異名だからである。

この前田氏との出会いがもし無ければ

今年の個展へと繋げることも出来なかったかもしれない。

思いを背負ってそれに応え続けること

それも絵描きの人生である。




【2017/10/18 22:30】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
絵描きの呟き


■自分ひとりだけで絵を描いているのなら

これほど楽しいことはないだろう。

迷うことも、悩むことも

責任や義務も無く、もっと自由に気楽かもしれない。

爆発的なパワーがあるわけでもなく

ただ好きなだけで押し通せる程甘い世界ではない。

それを踏み越えてしまったことに今更悔はないが

毎年こうして個展が刻々と近づいてくると

焦る思いからつい色々な考えが頭を過る。

波

私は無所属で微々たる画歴で他には何もないまま

40年の人生の大半を費やした。

平坦な道程ではなかったが他に選択肢がない以上は

迷いながらも突き進むしかなかった。

しかし、よくよく考えるとそれは作家の宿命のようなもので

もしそれを避けたいのであれば他の道を選ぶしかない。

子供の頃からやりたかった事を

そのまま生業にするのは容易ではないが

進まなければ自分の人生も無かった。

格好よくスマートで余裕の気持ちが持ってないのは、

やっぱり私はこの世界には向いてないのか?

ブログでこんなことを呟いている間に、気が付けば全てが終わっている。

不安やら自信やら。うぬぼれやら謙遜やら

支離滅裂の孤独な格闘技はまだまだ続く。

35回個展まで

あと30日




【2017/10/05 16:25】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
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透明水彩画のブログです。
絵を描くことは感動を見つけ出すこと。その時々に出会った想いを備志録的に綴ります。




■変なHNですがネットを飛び回るには便利な南米の鳥です(笑) 観掛けはこんな姿でも、いたって小心者です。 気まぐれな更新になりますが、どうぞよろしくお願いします。

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