押してもダメなら引いてみな


■歌の文句みたいですが絵の話です(^^;

絵描くとき私もそうですが、どうしても描こうとする対象を

近くに引き寄せようとしてしまいます。

例えば舞台を被りつきで観ようとするみたいに(^^;

つまり近くにあるものに力が入ってしまいがちです。

立ち位置を引くことをせず、近づくことばかり考えてしまいがちになる。

何を描いても大きく描いてしまうのはその表れかもしれません。

立ち位置を少し引いて全体を見ると

遠くのものも見えてきます。

絵画の大事な要素は幾つもありますが

中でも特に風景画で大事なことは

二次元上に三次元を再現すること。

つまり前後の奥行を如何に表現するかだと私は常に考えます。

しかしいざとなると近くばかりを見過ぎてしまい

遠くが適当になり過ぎて、距離感が思う様に出せないのです。

理屈上の肉眼では当然近くのものがよく見えて

遠くは見え難くて解り難いものです(視力にも依りますが)。

それを平面(二次元)上に引き寄せたり

押しやったりするかが難しい訳で

主題が必ずしも前に有るとは限らず

近くの色が単に濃いとも限りません。

透明水彩画が難しいと言われる所以も

そのの辺りにあるようにも思います。

デトロな灯り

卓上静物を描く場合でも同じことで

こちらを向いている部分が半分で

後の半分は反対側なので本来は見えないのですが

この半分をどう表現するかが大事で

これが上手く行けば、空間的な遠近が産まれて

前の主役はさほど苦労せず立ち上がるはなのでず。

人間の目は本能的に近くでハッキリと見えるものや

大きなものには注意を向けられても

曖昧な形や遠くにあるものは避ける働きがあります。

ほんのチョットした観方を変えるだけで

絵が見違える様に存在感を増したりするものです。

そういう意味では卓上静物画も

ひとつの風景画と言えるのでないでしょうか。



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【2017/06/02 08:38】 コンドル流水彩画考 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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