空気感とは
 

■絵には幾つもの大事な要素がある。

なかでも『ものの持つ情景』は

形としての物ではなく、その場に漂う空気のことで

絵を描くことは

それを描き手が画面に自分なりの再現を試みることである。

何を見てもその解釈は人それぞれでも

如何にこの見えないものを捉えるかで力量が問われる。

あるがまま、見えたままではまづ絵にならない。

そこには何等かの『霊気』のようなものを具体化しなければならない。

それを我々は共通言語のようにして

第三者に伝えることが出来るかが表現力だと思う。

つまり自己満足の独りよがりでは共通語にはならないのである。

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例えば、料理人がもし二人いて

用意された食材が同じでも

出来上がる料理は全く別の料理になるだろう。

材料の切り方や調理器具の使い方にはさほどの違いは無い。

あるのは、その食材を使う側の感性の違いである。

更に付け加えるなら

その別々の出来上がった料理をどう食するのか

味覚に合うのか、合わないのか

云わば個々の味覚に対する感性の違いが反映するのである。


絵を描く者はあくまで送信する側であっても

ある時は受信機側になって鑑賞もする場合いもあるので

送受するアンテナが必要となる。

幾ら理屈がどうのこうのあっても

肝心のアンテナが折れていたり錆びついていては役に立たず

感性という周波数が合わないと相手の声も聞き取れない。

紙や絵の具は画材屋に買いに行けば幾らでも手に入る。

技法は習えば習得出来る。

しかし、ものを探し出そうするアンテナや

自分だけの周波数は他から与えては貰えない。

表現の為に必要な道具は独自で自覚、開発する以外にはない。

抽象的な言い回しで解り難いかもしれないが

我々の個々の根幹にあるものは避けられず

それが表出したものを指して

一般的に『空気感』というのではないかと私は解している。





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【2017/06/13 10:23】 日々の呟き(日記) | トラックバック(-) | コメント(0) |
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絵を描くことは感動を見つけ出すこと。その時々に出会った想いを備志録的に綴ります。




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